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2019年3月21日 (木) │ ボイス学生インタビュー:充実した2泊3日の合宿、挑戦することで自らの成長を実感~ビッグデータ・AI分野~

伊藤 桃さん お茶の水女子大学 理学部情報科学科 
駒中 綾乃さん 千葉大学 工学部情報画像学科
塚越 雄登さん 電気通信大学 情報理工学部総合情報学科
栃木 彩実さん お茶の水女子大学 理学部情報科学科

-受講したコースについて
塚越さん:「マホロバマインズ三浦」にて行われた2泊3日の合宿形式のコースに参加しました。このマホロバマインズ三浦のリピーター客を増やすためにどうすべきかを、ホテルへのヒアリングからはじめて、最終的には企画の提案までを行いました。1チームは6-7名から構成されて全部で9チーム、ティーチング・アシスタント(TA)がサポートしてくれました。

-enPiTを受講した理由は?塚越さん:学部3年の時、大学のプログラミングの授業中のオリエンテーションでenPiTを知りました。
栃木さん:enPiTに関係する先生の授業で知りました。通年のカリキュラムがあることや修了証がもらえること、さらには、通年でなくても、今回のような合宿に参加することで単位が出ることを教えてもらいました。
駒中さん:期初の学科ガイダンスで、enPiTの紹介がありました。当時は自分自身、向学心もあって、いろいろと挑戦しようと思っていた時期でした。一方で、就職も含めて将来について悩んでいたのですが、決断の材料もなかなか無く、まずは色々やってみてから決めようと思って受講しました。

-enPiTに期待したことは?
栃木さん:他大学の学生が何を学んでいるのか、自分と同じ分野にはどういう学生がいるのかを知りたかったので、学生間の交流ができることを期待しました。あとは、正直なところ、2泊3日頑張れが単位をもらえるという点ですね。
伊藤さん:合宿形式で学ぶという点が新鮮でした。そして同じく単位が取得できる点です。
駒中さん:ビッグデータやAIに関する知識をもっと身に付けたいと思ったことと、他大学の学生との交流です。
塚越さん:私も他大学の学生との交流に大きな期待を持っていました。他には、PBLを実践できるという点です。大学ではプログラミングは自分1人で学ぶということが多く、複数人で一緒になって一つのものを作るということがあまりありません。企業ではそれが当たり前だとは思うのですが、大学に在籍している間に、経験してみたいと思いました。

-自己評価は?
塚越さん:60点です。チームとしてはすごくまとまっていて、最終的には良い提案を行うことができました。しかし、振り返ると、チーム内での自分の役割が明確ではなかった気がしています。メンバーが意見を出せる雰囲気は作れたとは思うのですが、どちらかというとメンバーの自主性やスキルに頼る形だったので、うまくいったのはたまたま運が味方についた感じがあります。そこが自分としての反省点です。また、TAのサポートも助かりました。ただ、アドバイスの内容がTAによってまちまちで、TA間の情報共有はもう少しあっても良かった気がします。
栃木さん:60点です。メンバーに恵まれて、良い企画が出せましたし、楽しく充実した合宿でした。このチームでなかったとすると、自分が同じように頑張れて充実していたかどうかわかりません。若干不満に残ったことは、他チームとの交流でしょうか。もう少し、別なチームと話す機会が欲しかったです。
伊藤さん:50点から55点です。他人に任せてしまった点は否めずといったところです。また、AIやビッグデータといった本来のテーマについて、もう少し学びたかったというのが正直な気持ちです。
駒中さん:70点です。千葉大出身の女子学生は私1人だけで、初対面もしくはほとんど会話をしたことのない男子学生の中で、自分の意見を主張することができたのは、よく頑張ったかなと思います。チームとしては、限られた時間の中でふわっと終わってしまったところもあり、もう少し具体性をもった提案ができたら良かったと思います。私もAIが学べることを期待していたのですが、ちょっと拍子抜けなところがあります。

-受講後の感想は?
駒中さん:enPiTのサイトを見ていると、座学中心なのかなという印象を持っていましたが、聞き込み調査、屋外に出て、海に行ったり、街がどんな感じなのかを見聞することができて楽しかったですね。システムの超上流工程を理解することはできましたが、もう少しAIやビッグデータに関係することも知りたかったです。
塚越さん:私も、ガイダンス時の映像では作業の風景しか見ていなかったので、もっと固い内容を想像していました。
栃木さん: enPiTのポスターの写真からも同様な印象を持ちましたね。同じ学年でも大学によって講義内容にの違いがあったり、同じ専攻でもものの見方や考え方が違ったり。インターンシップについて話をしたり、いろいろな面で情報交換することができました。進路、進学についての話もよく出ましたね。
伊藤さん:他大学の学生との交流も十分できましたね。
駒中さん:ちょうど夏の時期ということもあって、インターンシップの話題は盛り上がりました。また、普段はグループワークで企画提案するようなことは無いので、その点も良い経験になりました。

-どんな点が役立つ?
栃木さん:自己主張ばかりでもダメだし、他人の意見を聞いているだけでもダメ。能動的に動き、他からのフィードバックも受けることの大切さを知りました。新しいことに挑戦する気持ちが芽生えたことは成長の証でもあります。あと細かいことですが、パワーポイントでの資料作りを体験できたことも重要ですね。TAからのアドバイスをもらいながら、自分たちの意見をパワーポイントを使って上手く纏めることができました。アイデアが良くても、それを上手に人に伝えることが大切ですからね。
駒中さん:インターンシップや就職活動の際に、グループディスカッションを実施する企業があります。今回の合宿の経験は結構役立つと思いました。また、チームで一つのことに取り組む上で、個人の力の大切さも改めて感じました。
伊藤さん:他大学の学生との交流が良かったと改めて感じています。今後、就職活動を進める上でいろいろな情報が必要ですが、情報交換をできる仲間はやはり重要です。これまで、こうした機会はあまりなかったのですが、今となっては楽しかったし、色々学べることも多かったので、こういう機会はもっと積極的に利用しようと思います。
塚越さん:企業で実際に行われていることと、大学の中で行われていることは違うとは思いますが、それでもPBLのようなグループ学習を経験できることは、将来きっと役立つと思います。企業に入ってどういう立ち位置に自分の身を置くべきかを考える上でも良い経験になりました。実は、この合宿の後に、全く別な場所で他大学の学生との合宿があり、3時間で実装まで完了というショートPBLみたいなのがありました。このenPiT での経験がとても役に立ちました。


-後輩へのアドバイス
伊藤さん:当初はハードルが高いと感じていましたが、どんな人でも参加できるプログラムです。躊躇しているのであれば、まずは参加しましょう。
駒中さん:就職か進学か迷っている人もぜひ受けてください。大学生活も3年が経過すると、良くも悪くも慣れが出てきます。そういう時にこそ、他大学の学生と交流するといった新しい環境に身を置くことで、すごく充実することができると思います。新しいことにぜひチャレンジして欲しいです。
塚越さん:合宿は、システム開発の上流工程が対象ということもあって、技術的な知識だけでなくコミュニケーション能力も必要です。これらの知識や能力を学びたいという人には向いていると思います。たとえば、将来コンサルティング系企業に就職を希望しているのであれば、絶好の機会です。
栃木さん:苦手なことを克服したいと思っている人に勧めたいです。知識が無いから受講できないに違いないと思い込まず、むしろ、知識が無いことを自覚している人こそ受けて欲しいカリキュラムですね。

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伊藤 桃さん お茶の水女子大学 理学部情報科学科


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駒中 綾乃さん 千葉大学 工学部情報画像学科


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塚越 雄登さん 電気通信大学 情報理工学部総合情報学科


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栃木 彩実さん お茶の水女子大学 理学部情報科学科


(取材日:2019年1月)