事業期間:2016年度〜2020年度

2020年4月23日 (木) │ ボイス学生インタビュー:チーム活動において大切なことを学ぶ【組込みシステム分野】

島田 友樹さん 愛媛大学 工学部 情報工学科 4年生
真鍋 樹さん 愛媛大学 工学部 情報工学科 4年生
(注:所属・学年は 2020年3月時点のものです)

- 受講コースについて
島田さん:「組込みシステム分野」組込みシステムや組込みのプログラミングの基礎から、組込み演習機材を用いてチームでのシステム開発などを経て、実践的なテーマ開発をプロジェクトとして実行しました。

-どこで知ったか

島田さん:大学の授業の中に組込みシステムの内容のものがあって、そこでenPiTという名前を知りました。この研究室では、実際に動かせる物を作れるenPiTの分野を扱っていると聞き、興味を持ち、この研究室に入ることを希望しました。でも、その時は存在を知っていたくらいで、この研究室に配属になった時に詳しく知りました。
真鍋さん:私も研究室に入り、王先生からこの研究室はenPiTに属していることを教えていただきました。

-受講理由

真鍋さん:研究室の先輩からすごく勧められたのが、この研究室選びのきっかけで、この研究室では、当時私が興味を持っていた Raspberry Pi を使用していたのも決め手でした。
島田さん:実際手で触れるというのが理由です。

-受講前に期待していたこと

真鍋さん:組込みシステムと聞いていたので、ただソフトを作るだけではなく、実際に動く物や、自分の手で触れられるものかなと、そこに期待していました。
島田さん:動くものが作れたらいいなと思っていました。

-受講前に不安だったこと

真鍋さん:技術面で不安があり、授業内容についていけるかなという心配がありました。また、院生の方達から、スケジュールについて伺っていたのですが、どれぐらいのものを仕上げるのか目処が立っていなかったので、その点は不安に思っていました。しかし、チームに助けられ、少しは成長できたかなと思っています。
島田さん:組込みだったり、動くものを作るというのは、今まで授業を受けてきた中でもやっていなかったことなので、上手くやれるのか不安でした。
実際、受講前の状態では、スケジュールに関して不安には思ってなかったです。というのは、受講してからスケジューリングの大変さを知ったので、受講前は全く知らなかったということです。

- 受講中楽しかったこと

島田さん:こうやって開発が終わると、自分たちが作ったものを元に、実際に物が動いているというのは、楽しくて嬉しかったです。
真鍋さん:私も同様です。また、ものを作るときにシステム全体のことを、一人ではなくチームで話し合って作っていったので、その話し合う過程も良い経験でした。自分と違う意見があっても、なぜ違うのか、公平に見たときにどちらが良いのか、そういったことを考えながら組み立てていくことが楽しかったです。意見が合わない時は、公平な評価の軸を立てて、そこから異なる二つの意見をチェックしました。あるいは、二つの意見を合わせたものを採用したりしました。
島田さん:私たちの場合、違う意見が出た時はまず各自で考えて、そのあとに各々の意見をすり合わせることをしました。また、テーマやどういうものができるかを4人グループで決める際、話し合いの瞬間も、色んな意見が出てきて楽しかったです。

- 受講後に満足に感じたこと

真鍋さん:V字開発モデルに従って開発を行いました。そのモデルに従うのは初めてだったので、実際にトライしてみたことで、こんな流れになっているんだと体感でき、そこはすごく満足しています。
島田さん:満足した点としては、授業で学んできたプログラム言語、C言語とはまた別の、例えばPythonであったりに触れてこれたことです。

- 受講後に不満だったこと

真鍋さん:自分の理想のシステムをすべて出来たわけではありません。優先度の高いものから達成していったのですが、達成できなかったものがあったことは残念です。自分の技術力の向上、開発モデル自体も不慣れだったので、しっかり学んでから開発ができていればもっと達成できたかもしれません。あとは、もっと時間があればと良いと思いました。
島田さん:さまざまな言語の知識が必要になり、本来の開発とは違う学習に時間が取られてしまいました。もっと先を見据えて、例えばPythonなどで使う言語を、どうやって書くのかを勉強していれば良かったのと思うところがありました。

- 自己評価

真鍋さん:75点です。加点としては、自分だけの能力だけではなく、チーム全体として作り上げることができた点と、自分が成長できた点です。足りなかった部分は、自分の技術力です。
島田さん:70点です。さまざまな言語を扱った中で、ある程度形になるものを作れたと思います。もうちょっと上手くやれたかもしれません。そこが30点のマイナスです。

- 受講している時に気をつけたことは?

真鍋さん:チーム活動だったので、情報を共有することにすごく気をつけました。自分が考えているシステムの方向性と、同じ方向性を持てるように、意識して擦り合わせをしました。
島田さん:個人的にものを作るのとは違って、筋道を立てて物を作ることを重要視していました。

-就職活動、就職後に役立つ点

島田さん:機械を動かすことを体験したので、機械系分野の会社でも、情報系の学生が目指すことも可能なのだとわかり、参考になりました。
真鍋さん:全く同じです!(笑)

-ここは役立つと思えた点

真鍋さん:最初に一番大きな目標を立てて、そこからズレないように開発を続けるという考え方は、これからも役立つと思いました。今までは、目の前の作業に集中してしまい、大きな目標を忘れがちでした。仕事ばかりでなく、日常生活においても大きな目標を持ち、忘れないようにしていくことはとても大切だなと思いました。
島田さん:グループ活動を通じて、自分の考えていることを相手に伝える「伝達」が重要かつ難しいことを感じました。ここについて気づけたことは、将来きっと役に立つでしょう。

-受講後、自分が変わったなと感じる点

島田さん:社会人のみなさんの前で発表させていただいたおかげで、発表する力がついたと実感しています。
真鍋さん:一人で何でも出来るわけではないので、誰かと協力しながら何かを成し遂げることが重要だと感じています。その能力が上がったなと思います。また人を頼っても良いのだと思いました。自分の得意不得意と周りの人の得意不得意とを合わせていくというのは新しい経験で、とても良かったです。

- おすすめしたい人

真鍋さん:実際に目に見えて物を作りたいという方にオススメです。一人ではなくて、チームとしてみんなで協力して物を作りたい方、チーム開発に興味がある方にもオススメです。とにかくenPiTは楽しかったです!
島田さん:実際に動く物を作ることで、プログラムの別の楽しさを実感できます。まだその経験がない方にもオススメです。他の授業ではグループワークをやる機会は相当少ないのですが、グループでプログラミングしてみたい人に経験してもらいたいですね。最高です!


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真鍋 樹さん 愛媛大学 工学部 情報工学科 4年生



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島田 友樹さん 愛媛大学 工学部 情報工学科 4年生



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教室内、大学構内の風景